救急車「道を譲ってもらえない」(Yahoo!記事)

道を譲ってもらえない救急車の“走行妨害”相次ぐ 到着時間がこの20年で4分増加…過去には搬送中交差点で衝突も
Yahoo!ニュース(記事を見る)でこのような内容が取り上げられていました。

到着時間が増加している1番の理由は走行妨害ではない

確かに20年で到着時間は増加しているし、走行妨害も増えているのも事実でしょう。
しかし、到着時間が増加している1番の理由が走行妨害というわけではありません。

到着時間が増加している1番の理由は、救急件数が増加することによって管外に出動することが増えたことが原因です。
近くの救急車が出動しているため、遠くから別の救急車が出動するため、単に距離が遠いから到着時間が増加しているのです。

走行妨害が日常的にあるのも事実

走行妨害は決して珍しくありません。
ほとんどの車が道を譲ってくれますが、20年前に比べると譲らない車が増えているのは事実でしょう

そう言えるのは、20年前に比べると路上を走行している車の数が増えているからです。
譲る車と譲らない車の割合がどのように変わったのか、わかりませんが車が増えているので譲らない車が増えるのは当然でしょう。

路上を走行している救急車の数も増加しているので、市民が救急車に慣れてしまって譲らなくなっている、ということが起きているしれません。

音声はとても聞き取りにくい

緊急走行中の救急車がマイクで指示を出すことがありますが、ほとんどの運転手には聞き取れていないでしょう。

例えば「交差点を右に曲がります。そのまま止まってお待ちください」など
指示を出す隊員がいますが、断言します。ほとんどの運転手は聞き取れません。
逆に聞き取れてると思っているのか不思議です。

救急車がどのように走行するかは、その動きで周りに示すことが一番大切です。
仮にどうしても音声で伝えたいのなら、機械音声があるのでそれを使用すべきでしょう。
肉声より遥かに聞き取りやすいです。

それでも肉声で何か話したいのなら「ありがとうございます」これだけでいいです。
不思議とかなり道を譲ってくれます。譲ってもらう前にお礼をいいましょう。

救急車の事故

残念ながら、どんなに注意していても事故が起きてしまう場合はあります。

各消防署で様々な事故防止の対策を取り組んでいますが、年に数回はニュースで救急車の事故が報道されてしまいます。

絶対に事故を起こさない方法が1つだけあります。それは救急車をずっと車庫に入れて動かさないことです。
しかし、現実はそういうわけにはいかず、事故のリスクを抱えながら走行しなければなりません。

事故を「仕方ない」で済ましてはいけませんが、走行させる以上、事故の可能性は必ずあります。
いかにこの可能性を小さくするか、0にならずとも限りなく0に近づけることが大切だと思います。

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